
臨床工学技士の養成校ではどんな勉強をするのか?
入学前に勉強は必要だろうか・・・
入学後にどんな勉強をしていくのだろう・・・
この記事を読んでいる方の中には、臨床工学技士の養成校を受験しようと考えている方も多いかと思います。
また、養成校の入学前に事前勉強をしておくべきか不安になっている方もいるかと思います。
そこで今回は、臨床工学技士の養成校ではどのような勉強をしていくのかを解説していきます。
もちろん、入学前に勉強すべきかどうかについても解説してますよ。
本記事の信頼性
僕も臨床工学技士免許を取得するために、臨床工学技士養成校に通っていました。
学生時代の経験を本記事でお伝えしたいと思います。
臨床工学技士の養成校での勉強内容は?
養成校での勉強科目は、ズバリ20教科以上あります!
これだけ聞くと「ひぇー」って思ってしまう人も多いはずです。
入学前には各養成校の指定の教科書を購入することになります。
教科書の量の多さにもビックリします。
教科書の厚みもあるので、一冊一冊が重かった記憶があります。
ちなみに養成校で勉強していく科目は以下の科目になります。
公衆衛生学、医学概論、解剖学、生理学、病理学、生化学、薬理学、免疫学、看護学概論、応用数学、医用工学、電気工学、電子工学、物性工学、機械工学、材料工学、計測工学、医用機器学概論、生体機能代行装置学、医用治療機器学、生体計測装置学、医用機器安全管理学、臨床医学総論、関係法規、臨床実習
学習していく教科だけ見たら、「なんのことや?漢字ばかりで読む気を無くしてしまう・・・」といった方もいるかと思います。
ちなみに僕がそうなので。
もう少し分かりやすく3年制の専門学校に置き換えて話しを進めていきましょう!
3年制の専門学校に入学したら・・・
1年生
高校で習っていた科目も再度、勉強します。
5教科のうちの3教科(数・理・英)も1年生で復習します。
高校を卒業しても数学や理科の勉強をしなくてはいけません。
「理数系は苦手だから無理かも・・・」って思ってしまう方も多いでしょう。
案外、臨床工学技士になった人に聞いても理数系よりも文系の人も多いので大丈夫です。
授業をしっかりと聞いていれば単位取得も大丈夫です。
専門分野ももちろん勉強していくことになります。
人の身体の仕組みを理解するための解剖生理学や、臨床工学技士に必要な電気工学なども知識も勉強していきます。
学校によって若干のカリキュラムは異なりますが、1年生の後半でちょっとした実習も入ってくる学校もあります。
ココがポイント
もちろん全部の授業をしっかりと勉強したほうがいいでしょう。
特に、解剖生理学はしっかりと勉強すべきです!
僕もそうでしたが、卒業して臨床に出て苦労してしまうのが、解剖生理学です。
大多数の人が「学生時代に勉強しておけば良かった・・・」と嘆く分野です。
基礎が出来ていないと応用も利かなくなってきますからね。
2年生
2年生になると臨床工学技士としての、専門基礎分野の勉強が待っています。
解剖生理学はもちろんのこと、人工透析って何?・人工呼吸器って何?・人工心肺装置って何?といった多岐にわたる専門分野の勉強をしていきます。
健康な人の身体の仕組みを知るのはもちろんのこと、病気に関することも勉強していきます。
病気の治療をしていく上での、機械についても学習します。
2年生は1年生と違って臨床分野の勉強をしていくことが多くなるかと思います。
機械の操作方法の勉強も学内実習でやっていきます。
ココがポイント
学内実習で色んな医療機器を触ることになるかと思います。
たくさん機械に触って下さい。
機械を壊すくらいの勢いでって言ったら大げさかもしれませんが、それだけ触っておいて損はないです。
臨床に出てからは機械に触れ合うのは、患者さんありきになることがほとんどです。
医療機器を身近に感じることも2年生のうちにやっておきましょう。
3年生
3年生のメインイベントはなんと言っても国家試験です!
でも、その前に待っているのは臨床実習です。
臨床実習では日々の勉強不足を痛感します。
学生なら、どんな人でも感じてしまうことでしょう。
でも、めげないで下さい!
些細なことでも質問をしたほうがいいです。
一例
この機械をここに置いてある理由は何ですか?
このバケツは何のために、置いてあるんですか?
これ、実際に僕が質問した一例です。
「は?こんなこと質問するの?意味ないじゃん!」って思われる方もいるかと思います。
ですが、意味のないことはほとんどありません。
ちゃんと意味があって物の位置も決まっていたりするものなのです。
こういった質問って実習中か、よくて新卒1年目とかにしか出来ないような質問でもあります。
学生なんだからどんどん質問していくことをオススメします。
煙たがる先輩はそんなにいないですよ。
そして、実習が終わればあとは国家試験に向けての勉強がメインです。
国家試験の勉強をしつつ、就職先も決めていきます。
就職先によっては倍率も高かったりします。
熱意たっぷりで面接に挑んでみて下さいね。
国家試験の勉強方法については、こちらの記事を参考にして下さい。
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卒業すらも怪しかった僕が国家試験に受かった勉強方法とは?
いよいよ3月に国家試験を受けて、晴れて合格すれば臨床工学技士になれます。
どうです?
勉強量が多いと感じるのか、それとも少ないと感じるのかは人それぞれです。
3年制の学校だとこのような感じでカリキュラムが進んでいきます。
4年制だともう少し緩い部分もあるかもしれませんが、3先制も4年制もあまり変わらない認識でいいかと思います。
入学前に勉強しておくことは?
臨床工学技士養成校に合格してから入学までの間は勉強しておくべきなのか?
答えは「出来るならやっておいて損はない!」です。
何故そんなに曖昧な答えかもお答えします。
養成校は臨床工学技士国家試験に合格するようにカリキュラムが作られています。
もちろん一つ一つの教科にテストがあります。
一定の水準を達していないと単位がもらえません。
授業を受けて、理解していれば一定水準に達することは出来ます。
入学前に勉強していなくても問題はありません。
ですが、人それぞれ苦手な教科もあるかと思います。
3教科(数・理・英)の中で苦手な教科があるのであれば入学前に復習することをオススメします。
入学後もきっちり丁寧に教えてくれるので苦手な人も安心して下さいね。
入学する前の心構え
入学前に勉強に不安を感じているなら苦手教科を勉強しておくとよい!
だが、入学前に勉強していないからといって周りに遅れを取ることはさほどない!
臨床工学技士の勉強のメインは医学と工学が主になってきます。
高校生時代から医学や工学に触れ合っている人はさほどいません。
みんなスタートラインは一緒です。
焦らず勉強しておけば問題ありません。
まとめ
今回は臨床工学技士養成校の勉強内容と入学前に勉強しておくべき注意点について解説していきました。
少しでも臨床工学技士に興味があるのなら学校見学や資料請求をしてみてはいかがでしょうか。