
透析技術認定士を取ろうか迷うな
受験資格やだいたいの目安の費用ってどれくらいなの?
本記事の内容
- 透析技術認定士のメリット・デメリットについて
- 受験方法や申し込み方法について
- 試験を受けるまでの大まかな費用
- 認定士に合格した後について
本記事の信頼性
僕は透析技術認定士の資格保有者です。
受験しようか申し込み発表直前までかなり悩みました。
また、受験するにあたっての注意点や認定士を取得するまでにかかる費用について調べたりもしました。
ちなみに、初めて透析技術認定士を受験するとなったら最低でも46000円かかります。
この記事を読めば透析技術認定士をこれから受験する上での注意点について丸わかりです。
それでは早速、本題にいきましょう。
透析技術認定士は取るべき?
ズバリ!透析技術認定士は取るべきです。
その理由は以下の通りです。
透析技術認定士のメリット
- 透析医療に関する知識が増えること
- 施設によっては認定士取得で手当が付くこと
- 転職の際に認定士を保有していることが武器になる
このような感じになりますね。
さらに深くほり下げていくことにしましょう。
透析医療に関する知識が増える
これは言うまでもありません。
透析技術認定士の受験資格の一つに講習会やeラーニングによる受講が必須となります。
受講するだけでも今までの復習や新たな知識が身につくことは間違いありません。

僕は透析技術認定士の講習会をeラーニングで受講しました。
受講して思ったのが、こんなに知らないことが多かったのか!と思うくらい透析に関する知識がありませんでした。
受講して良かったと心の底から思いました。
施設によっては手当が付く場合がある
透析技術認定士を保有していることで、病院や透析クリニックなどの透析医療を行っている施設では国家資格の手当の他に認定士の資格手当が加算される場合があります。
月額だとだいたい3000~5000円くらいでしょうか。
透析技術認定士を保有していない場合と比較すると、保有しているほうが年間にすると5万円前後の収入増加となります。
収入面においても認定資格を保有していて損はありません。
転職する際の武器になる
都合により転職する場合においても認定士資格を保有していることで再就職が有利になる場合があります。
あなたが面接官なら以下のどちらを採用したいと思いますか?
経験5年目の臨床工学技士
経験5年目の臨床工学技士で透析技術認定士の資格保有者
人柄や他の条件が一緒なら、透析技術認定士の資格保有者のほうが採用したいと考えるでしょう。
透析技術認定士を保有しているということは、透析に関するある程度の知識があるといった証拠にもなりますからね。
受験方法や申し込み方法について
透析技術認定士を受験するには、いくつかの条件があります。
受験方法について
受験資格は以下のようになっています。
透析療法についての実務経験が必須
臨床工学技士・看護師
- 実務経験2年以上
准看護師
- 高卒の場合・実務経験3年以上
- 中卒の場合・実務経験4年以上
まずは実務経験が必要だということです。
実務経験を証明するために勤務先から証明書類を記入してもらわなければなりません。
通常通り勤務していれば、実務経験の証明書は書いてもらえるかと思います。
補足
職場によっては、受験したい人が多くて順番待ちしないといけない職場もあるようです。
透析技術認定士を受験したいのであれば、早めに職場の上司に受験したい意思を伝えることをオススメします。
申し込み方法について
申し込みするのに必要書類の提出があります。
詳しくは下記の「公益財団法人 医療機器センター透析技術認定士」のページをご覧下さい。
試験を受けるまでの大まかな費用とは?
試無料無料では受けることは出来ません。
受験するためにも、お金がかかってしまいます。
金銭面の負担が大きくて、受験をしようか迷っている方もいるのではないのでしょうか。
以下が試験までにかかる、大まかな費用です。
- 講習会を受ける費用
- 試験を受けるための費用
上記2つの費用が大きな出費となるでしょう。
さらに深く掘り下げていきます。
講習会を受けるための費用
透析技術認定士の試験を受験するためには、必ず講習会を受講していなければなりません。
会場受講かeラーニングでの受講を選択出来ますが、どちらの場合も受講費用が36000円かかります。
会場受講の場合だと現地に行く必要があるので、交通費や宿泊費が別途でかかってしまいます。
僕は北海道在住のため、交通費や宿泊費のことも考えて、eラーニングでの受講を選択しました。

試験を受けるための費用
透析技術認定士の試験を受けるのにも受験費用がかかります。
受験費用は10000円です。
講習会とは違って試験は必ず会場に行かなければなりません。
よって交通費や宿泊費がかかる場合があります。
遠方からの場合だと前日宿泊となるので費用も結構かかってしまいます。
僕の場合は交通費と宿泊費で40000円程度かかりました。
また、合格した後に登録するための手数料が数千円かかります。
上記の費用をまとめると
- 最低でも50000円程度はかかる
- 50000円にプラスして交通費や宿泊費を考えると55000円以上かかってしまう場合が多い
透析技術認定士に合格した後は?
透析技術認定士に合格しても5年ごとに更新していかなければ資格の保持が出来ません。
医療は日々進歩しているので勉強は欠かせないということですね。
更新のための必要条件
- 認定書有効期間内に母体学会に出席していること
- 取得点数が50点以上に達していること
注意ポイント
資格更新料として5000円が必要
透析技術認定士の更新条件についても専用のページがありますので、参考にしていただけたらなと思います。
まとめ
透析技術認定士のメリット
- 透析に関する知識が増える
- 施設によっては手当が付く場合がある
- 再就職に有利に働く場合がある
透析技術認定士のデメリット
- 受験するまでに最低でも46000円の費用がかかる
- 5年に1回更新するので資格維持をしていかなくてはいけない
受験することを考えているなら少なくても1年前くらいからはリサーチしたほうがいいです。
講習会の申し込みも定員数があるので早く申し込んだ方が、その年の受験が可能になります。
また、受験の申し込みが確定したら参考書などを使って勉強すると効率よく勉強出来ます。
僕自身は透析技術認定士の赤本とアステッキ社から出版されている参考書を使って勉強していました。
アステッキ社の参考書は透析技術認定士を受験するなら手元にあって損はないです。
僕がアステッキ社の参考書を購入したときは参考書のみでしたが、今はアプリも付いているのでスキマ時間を使って簡単に勉強出来るようになっています。
少ない時間で効率よく勉強出来るのは医療従事者としても大きなメリットになるのではないでしょうか。
勉強法についてはこちらの記事も参考にしてみて下さいね。
実際に僕が認定士を受けるときに勉強していたタイムスケジュールも載せています。
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ヤバイ!勉強していない!試験まで残り1ヶ月、効率的な勉強方法とは?
今回は透析技術認定士について解説しました。
これから透析技術認定士を受けようか迷っているなら、スキルアップのためにも思い切って受験を考えてみてはいかがでしょうか。