
道ばたで人が倒れていたら何か出来ることはないだろうか
一番始めにやるべきことはなんだろう
本記事の内容
- 道ばたで人が倒れていたときの対処の仕方
- 万が一、心臓が止まっていたらどうしたらいいのか
本記事の信頼性
臨床工学技士として約9年ほど臨床で勤務していました。
また、更新制度の資格ではありますが2016年から2018年までBLS(一次救命)とACLS(二次救命)のプロバイダーでした。
救急蘇生の知識は若干あります。
え?人が倒れてるよ!
人が倒れているのを発見した!
「でも、僕・私には何も出来ないから見て見ぬふりをしよう・・・」
そう思ってしまう人も少なくはないかと思います。
・きっと誰かがやってくれる
・きっともう救急車も呼んであるはずだ
・すぐに起き上がるだろう
上記のように考えて、通り過ぎる気持ちも分からなくはありません。
だって怖いですし!
ですが、あなたにも出来ることはたくさんあります。
この記事を読み終えた頃には、あなたの救命スキルは少しだけ上がっていますよ。
このような状況の時、あなたはどうしますか?
ある日の夜、友人と一緒に深夜の繁華街でお酒を飲んでいると、どこからか「外で人が倒れているっぽい」と言ったような話し声が耳に入った。
急いで駆けつけると、路地裏で人が倒れている。
よく見てみると、頭から大量の出血。
声をかけても何も反応がない。
この状況、素人目に見てもヤバイ状況ですよね?
さて、この次の行動あなたはどうしますか?
- 救護するために全力を尽くす
- 救急車を呼ぶ
- 見て見ぬふりをする
人は予期しない状況に出くわすとパニックになってしまうものです。
一つ言えることは、3番の見て見ぬふりだけはしないでほしいと言うことです。
あなたの行動一つで一人の命が救われるかもしれないのなら、少しでもいいので行動してほしいと思います。
ちなみに道ばたで人が倒れていた、この状況は僕が実際に出くわした状況です。
救急医療の知識を少しだけあったとしても、パニックになりました。
僕が勤めていた病院はドラマで見るような集中治療室がある病院ではありませんでした。
そのため、救急医療にはそこまで触れきていないために、パニックになったと思います。
でも、結論から言います。
僕自身、パニックになりながらも救急隊までちゃんと引き継ぐことが出来ました。
医療従事者だから引き継げたわけではないと思っています。
何が一番重要だったか…
イメージトレーニングをしていたということです。
イメージトレーニングで人は救える?
イメージトレーニングでしていたことは以下の通りです。
- 人が倒れていたら、その場の状況が安全かどうかを確認する
- 倒れている人の側にいき、意識があるかを確認する
- 近くに人がいたら協力を求める
- 「救急車を呼んで下さい!」ではなく「119番して下さい!」と伝える
一つずつ掘り下げていきます。
人が倒れていたら、その場の状況が安全かどうかを確認する
まずは人が倒れている場所が安全かどうかの確認です。
例えば交通量の多い道路の真ん中で人が倒れていたら、あなた自身も危険な状況になってしまう可能性があります。
そう言った場合は、まずその場が安全な状況かを判断して下さい。
移動しないといけないときは無理せず、通りすがりの人などに協力を求めて、倒れている人を安全な所に移動させましょう。
出来れば動かさずに対応出来るのが一番ですが、安全確保も大事なことなんです。
倒れている人の側にいき、意識があるかを確認する
肩を強く叩き呼びかけてみましょう
反応が少しでもある場合は声かけは、ずっと続けて下さいね。
呼吸の状態が分からない場合は胸の動きを見てみるのもいいです。
胸が動いているのであれば呼吸は少なからずしています。
近くに人がいたら協力を求める
あなた一人で全てをやろうとしなくて大丈夫です!
積極的に周りの助けを求めるのも有効な手段です。
近くに人がいるようであれば、協力を求めましょう。
人員は多い方が、一人当たりの救護負担も減っていきます。
「救急車を呼んで下さい!」ではなく「119番して下さい」と伝える
僕の中では、この項目が一番重要だと考えています。
救急車を呼んで下さいと言っても、協力してくれた相手が救急車の番号を知っているとは限りません。
パニックになっていたら忘れてしまっているかもしれません。
それなら「119番して下さい」と伝えた方が、相手にも伝わります。
周りに誰もいない場合は自分で呼ぶしかありません。
あなたの行動一つで命が救われる可能性があります
人が倒れているような場面に遭遇しないのが一番です。
ですが、万が一遭遇した場合は積極的に救護活動に関わっていってほしいと思います。
- 人が倒れていたら、安全な場所かどうか確認する
- 安全な場所なら、倒れている人に声をかける
- 声かけに反応があるかを確認
- 反応がある場合は救急車を呼ぶことを伝える
- 反応がない場合は肩を強めに叩き反応するか観察しつつ、救急車を呼ぶ
上記の内容を行っていくだけでも、倒れている人の生存率をあげることができるかと思います。
また、周りに人がいるなら協力を求めるようにしましょう。
一人より二人・三人のほうが分担して、倒れている人の救護に当たることが出来ますしね。
まとめ
今回は、人が道ばたで倒れている時の対応方法について解説しました。
この記事を読んで少しだけイメージ出来たでしょうか?
イメージ出来た方も出来なかった方もこれだけは覚えてほしいと思います。
「救急車を呼んで下さい!!」ではなく「119番して下さい!」と伝えることです。
これだけでも救急車の到着が1秒早くなるかもしれませんよ。