
消化器内視鏡技師を受験しようかな?
受験するまでの手続きが大変そう
消化器内視鏡技師になるまでにかかったお金はいくら?
本記事の内容
- 消化器内視鏡技師を取得すべき人とは?
- 申し込みするまでの流れについて
- 消化器内視鏡技師を取得するまでにかかる費用とは
- 消化器内視鏡技師を取得した後の更新制度について
本記事の信頼性
上記のプロフィール画像の通り、僕自身も消化器内視鏡技師の資格を保有しています。
消化器内視鏡技師を申し込むまでの受験資格って意外と複雑だったりもします。
申し込んでしまえば簡単と感じるかもしれませんが。
また、消化器内視鏡技師を取得するまでにかかった費用についても詳しく解説していきたいと思います。
それでは早速本題にいきましょう。
消化器内視鏡技師を取得すべき人とは
本記事を読んでいるということは、消化器内視鏡技師に興味を持っている方が多いかと思います。
今までは内視鏡室と言えば看護師がメインの部署でしたが、医療機器の変化に伴って他職種の方も多く関わるようになってきました。
看護師や臨床工学技士、臨床検査技師・放射線技師の方が取得を目指すケースが多いです。
消化器内視鏡技師に向いている人は以下の通りです。
- 消化器に興味がある人
- 内視鏡室で勤務している看護師
- 内視鏡室業務がある臨床工学技士
内視鏡室の専属で僕も臨床工学技士として勤務していましたが、消化器内視鏡技師は取得して良かったと思っています。
試験を受けることで、勉強するモチベーションを継続することも出来ました。

消化器に興味がある人
消化器に興味があるのであれば消化器内視鏡技師の取得にチャレンジすることを勧めます。
今まで何となくやってきた治療の流れも復習出来たり、新たにたくさんの知識を取得することが出来ました。
消化器内視鏡技師の取得に少し抵抗があるのなら、基本的な勉強から始めてみるのもいいです。
消化器に興味があるなら、病気が見える(消化器編)のような、カラーで解説が分かりやすい参考書を選んだ方がいいです。
内視鏡室で勤務している看護師
内視鏡室のメインのスタッフはやはり看護師の方が多いです。
内視鏡室で勤務しているのであれば、消化器内視鏡技師を目標に勉強してみるのも一つの手だと思います。
内視鏡検査の前処置についてや、組織採取・内視鏡手術にわたるまで、全般的なことが試験として出題されます。
勤務先ではやっていない手技の内容もあるかとは思いますが、知識として頭の中に入れておくだけで、色々な治療の選択肢も見えてきたりもします。
また、医師との連携もスムーズにいく場合もありますよ。
内視鏡室で勤務している臨床工学技士
最近では内視鏡室に臨床工学技士が専従する病院も増えてきました。
内視鏡に関わる機械を勉強して満足していませんか?
内視鏡に関わる以上、消化器分野の解剖生理を一から勉強する目的もかねて消化器内視鏡技師の取得を目指すのもいいかと思います。
消化器内視鏡技師の勉強をしたことによって、治療に対しての視野が凄く広がりました。
検査内容や治療内容によっては、医師が指示する前にまえもって準備出来るようにもなりました。
指示されてから処置具の準備をするのと、まえもってある程度準備しておくのでは治療のリズムも変わってきたりもしますよ!

申し込みするまでの流れについて
消化器内視鏡技師は書類審査があります。
他の認定資格と違って講習会がないために一次審査があるのだと考えられます。
書類に対しての不備がないかの審査なので、安心してください。
ゆっくりと解説していきますね。
書類不備になりそうな書類は以下の部分です。
注意ポイント
- 消化器内視鏡技師会や研究会に出席したことの証明
- 消化器内視鏡機器取扱い講習会基礎編の受講証明書
- 消化器内視鏡の医学講義を受けたことの受講証明
消化器内視鏡技師会や研究会に出席したことの証明
申し込みまでの5年間のうちに全国学会や各都道府県で行っている研究会を2回以上、出席しなければなりません。
全国学会に出席すると名札が出席証明の代わりになる場合が多いです。
捨てずにとっておきましょう。
研究会の場合は各都道府県の研究会で出席証明のアナウンスがあるかと思いますので、出席した際に確認しておきましょう。
消化器内視鏡機器取扱い講習会基礎編の受講証明書
機器取扱い講習の基礎編は必ず受講しなければなりません。
僕が在住している北海道では年1回、開催しています。
この機器取扱い講習を逃してしまうと1年待たなくてはなりません。
近隣の都道府県でも機器取扱い講習は行っていますが、旅費や宿泊費を考えると経済的な負担が大きくなってしまいます。
消化器内視鏡技師の取得を考えているのであれば各都道府県の内視鏡技師会のホームページをチェックすることも忘れないようにしましょう。
消化器内視鏡の医学講義を受けたことの受講証明
この部分が結構ややこしい部分だと個人的には思っていました。
医学講義で20時間以上の講義を受けている必要があるからです。
研究会に行くと講義時間分の証明をもらうことが出来ます。
ですが、出席するたびに会費がかかってしまい費用の負担が大きくなってしまいます。
20時間以上の講義は勤務先の内視鏡専門医からの講義でも受講した扱いとなります。
消化器内視鏡技師を受験するのであれば一度、勤務先の内視鏡専門医に講義をしてもらえないか頼んでみたほうがいいでしょう。
20時間の医学講義は勤務先の内視鏡専門医の先生にお願いして講義をしてもらいました。
普段から一緒に関わっている先生だからこそ講義中に気軽に質問出来たので、疑問もその場で解決することも出来ましたよ!

ポイント
勤務先の内視鏡専門医の先生に医学講義をお願いできるのであればお願いすべきです。
20時間分の講義が無理でも10時間医学講義を受けることが出来たなら10時間分の証明書の提出は可能です。
残りの10時間を自分で研究会に出席して補うことも出来ます。
もっと詳しく知りたいという方は、日本消化器内視鏡学会の専用ページを見てみるといいでしょう。
消化器内視鏡技師を取得するまでのかかる費用は?
消化器内視鏡技師は他の認定資格と違って講習会がありません。
講習会がない代わりに機器取扱い講習の出席や医学講義が20時間必要だと考えられます。
申し込みまでにかかる費用は以下の通りです。
学会や研究会の出席
- 5000~10000円
機器取扱い講義・基礎編の出席
- 5000円程度
医学講義の受講
- 最大で50000円程度
上記を合計すると10000~60000円程度となります。
医学講義を内視鏡専門医に依頼することが出来たなら、医学講義で出席する分の会費が軽減されます。
また、申し込み段階で受験料の10000円も必要になります。
試験会場に行く必要もありますので、交通費や宿泊費が必要になる方もいるでしょう。
以下は北海道在住の僕が消化器内視鏡技師の取得までにかかった費用です。
日本消化器内視鏡技師学会に出席した費用・・・旅費込みで50000円
機器取扱い講義(基礎編)の費用・・・5000円
試験の申し込み料・・・10000円
試験会場までの旅費・・・35000円
あくまで一例ですが、僕の場合は試験を受けるまでに合計90000円程度かかりました。
試験に合格後の登録料
試験に合格しても消化器内視鏡技師の認定資格を受けることは出来ません。
認定料として10000円がかかってきます。
消化器内視鏡技師を取得した、その後について
消化器内視鏡技師も他の認定資格と同様に5年に1度、更新しなくては認定資格を維持することは出来ません。
日本消化器内視鏡学会が定める、学会や研究会で30点以上が必須となります。
また、機器取扱い講習の基礎編か実践編は必ず受講していないとなりません。
更新時も、更新料として3000円必要になります。
まとめ
消化器に興味があったり、内視鏡室に勤務している看護師・臨床工学技士の方にはオススメの認定資格と言えます。
ですが、学会や研究会の出席・医学講義の講義時間も必要となるので受験を考えているのであれば、2年前くらいからリサーチしておく必要があります。
それでも予定していた年に受験が間に合わない可能性もあります。
消化器内視鏡技師を取得するにあたって、病気が見える(消化器)は特に役に立ちました。
カラーで図もあり、解説もとても分かりやすかったです。
これから消化器分野で勤務する方や消化器内視鏡技師の取得する方の入門編にはちょうどいい一冊と言えるでしょう。
認定資格の勉強方法について下記の記事で詳しく解説しています。
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今回は消化器内視鏡技師の取得をするにあたっての手順について解説しました。
少しでも興味があるのであれば、一度受験も視野に入れてみてはいかがでしょうか。