
子供のために貯蓄をしていこうかな
子供が成人したときに、ある程度のお金をプレゼントしたい
せっかく貯蓄するなら投資も兼ねてしたい
本記事の内容
- 貯蓄と投資の違いについて
- ジュニアNISAとは
本記事はこんな方がオススメ
- 子供のために将来のお金をつみたてていきたい方
- ジュニアNISAに興味のある方
- これからお子さんが産まれる予定がある方
子供の将来のために、ある程度の貯蓄をしておきたいと考えている方も多いはずです。
せっかく貯蓄するのであれば、多少のリスクはあっても、払い出すときに元本よりも多く増えている可能性があるほうがいいですよね。
そこで今回は子どもに対して非課税で運用出来る、ジュニアNISAについて徹底的に解説していきますね。
貯蓄と投資どっちがいい?
子どもに対しての将来の資金を貯蓄か投資で迷っているのであれば、投資をして積極的に資産を運用したほうがいいです。
貯蓄は預けている資金は減ることがほとんどありませんが、増えることもほとんどありません。
貯蓄に対して投資は多少のリスクはあるものの、運用していけば増えていく可能性があります。
※ただし、投資にはリスクがつきものだということを忘れないでください。
ましてやジュニアNISAのような長期に渡って運用していく場合は少ない資金でも運用に対しての効果はあります。
投資リスクも金融商品によっては安定して運用出来るような金融商品もあるので、投資はギャンブルだ!というような考えはしなくていいと思います。
ジュニアNISAとは
ジュニアNISAとは非課税で出来るNISAの種類の一つです。
一般NISAやつみたてNISAとは違い、未成年限定となっています。
投資をして利益が出ると利益分に税金がかかってしまいます。
ジュニアNISAでは利益が出た部分の課税対象が非課税になる制度です。
以下がジュニアNISAで投資をする場合の条件となります。
対象となる投資方法 | 上場している株式、投資信託など |
非課税になる投資枠(金額) | 毎年、新規で購入する投資金額の合計が80万円を上限としている(使用していない金額の繰り越しは不可) |
保有出来る期間 | 5年間 |
開設できる年齢 | 0~19歳 |
口座を開設出来る数 | 1人につき、1口座 |
運用管理者 | 親権者 |
払い出し期間 | 18歳までは払い出し制限あり |
新規購入期間 | 2023年まで |
ジュニアNISAの特徴とは?
ジュニアNISAは一般NISAと比較すると若干違う部分があります。
大きく違うのは利用出来る年齢に制限があり、払い出し期間が原則として決まっているという点です。
口座開設年齢について
ジュニアNISAは0~19歳までの方が利用出来る、未成年者のための少額投資非課税制度となっています。
利用する方が未成年であるため、実質的な運用管理をしていく方は口座を開設している名義人(未成年者)の二親等以内の(両親や祖父母)などの親権者となっています。
払い出し期間について
ジュニアNISAは子どもや孫の将来のために向けた長期投資を目的としているため、18歳までは原則として払い出しすることが出来ません。
非課税で払い出しを受けるには口座開設した本人(未成年者)が、払い出しする年の3月31日において18歳であることが必要となってきます。
そして、18歳の年であるその年の1月1日以降でないと非課税で払い出しを受けることが出来ません。
一例
2016年からジュニアNISA口座で運用していたAさんがいました。
Aさんは2021年3月20日に18歳の誕生日を迎えました。
払い出しを受けるには3月31日までに18歳に達している必要があります。
2021年3月20日に18歳を迎えているのであれば、払い出しを受ける条件をクリアしています。
実際に非課税で払い出しを受けるには2022年1月1日以降だと払い出しが可能だということになりますね。
※だたし、災害時などのやむを得ない場合は非課税での払い出しが可能となっています。
注意ポイント
18歳になるまでの間にジュニアNISA口座から資金の払い出しをすると、資金運用をしていた過去の利益は課税対象となってしまうので注意が必要です。
投資枠について
ジュニアNISA口座を使って新規購入をする場合、毎年80万円が上限となっています。
月々66000円程度まで新規購入が可能です。
銀行や証券会社にもよりますが、最低金額が1000円からでも利用可能な場合があるので、ジュニアNISA口座の開設を検討してる金融機関に問い合わせしてみることをオススメします。
新規で購入出来る期間について
2020年の税制度の改正によりジュニアNISA口座で新規で購入出来るのは2023年までとなりました。
2021年からジュニアNISA口座を開設して始めた場合は2021年・2022年・2023年の3年間のみ新規購入が可能となります。
1年間で最大80万円までの新規購入が可能ですので、80万円×3年間で240万円の新規購入が可能となっています。
保有出来る期間について
ジュニアNISAを新規購入して非課税となる期間は5年間です。
ただし、5年の保有期間を過ぎた金融商品をそのまま翌年のジュニアNISAの非課税枠に移行することもできます。
また、途中で売却することはもちろん可能ですが、18歳までの払い出し制限があるため払い出しをする場合は課税対象となってしまうので注意が必要です。
ジュニアNISAで投資をする一例
今回は2021年以降にジュニアNISA口座を開設し新規で金融商品を購入した例を挙げてみたいと思います。
- 2021年にジュニアNISA口座を開設し80万円分の金融商品を購入
- 2022年に新規で更に80万円分の金融商品を購入
- 2023年も新規で更に80万円分の金融商品を購入
上記のように購入したとしましょう。
2024年からのジュニアNISA口座の非課税枠を使っての新規購入は出来ません。
2025年には2021年に購入した80万円分の金融商品が5年目を迎えます。
5年目の時点で85万円になったとしましょう。
2024年からはジュニアNISAの非課税枠を使っての新規の購入は出来ませんが、2021年で運用していた金融商品をそのまま継続して運用することは可能となっています。
ジュニアNISAの場合は年間80万円分が上限となっていますが、継続運用していく場合は利益になった5万円も非課税のまま運用可能です。
ポイント
2023年以降の新規購入はできないが、保有している金融商品をそのまま継続して運用することは可能
ジュニアNISA口座を開設すべきか
これから子どもに資産を残していくのであれば、ジュニアNISA口座を開設して投資運用していくのは非常にメリットがあります。
- 子どものために将来の資金を蓄えておける(大学進学資金など)
- 毎年の上限はあるが非課税で投資運用出来る
- 貯蓄するより運用益が出る場合がある
上記の3つのうち1つでも当てはまるのであればジュニアNISAを検討してみてはいかがでしょうか。
もちろん投資して運用していくので投資リスクがあることも忘れないでいて下さいね。
成人向けのNISAについて詳しく知りたい方はコチラの記事をあわせて読むと分かりやすいです。
-
初心者必見!分かりやすく一般NISAとつみたてNISAの違いを解説します