
一般NISAって何?
つみたてNISAって何?
そもそも一般NISAとつみたてNISAの違いってあるの?
本記事の内容
- 一般NISAについて
- つみたてNISAについて
- 一般NISAとつみたてNISAの違いについて
本記事はこんな方がオススメ
- 投資を始めたいけど、初心者にも優しい投資方法を知りたい方
- 一般NISA・つみたてNISAを始めようとしている方
- FP3級を勉強中の方
NISAを始めたいけど仕組みが分からない。
調べている間につみたてNISAと呼ばれるNISAがあったけど、一般NISAとの違いがイマイチ分からないなんて方も多いかと思います。
本記事では一般NISAとつみたてNISAの仕組みを分かりやすく解説していきます。
また、一般NISAに向いている方や、つみたてNISAに向いている方についてもまとめてみました。
この記事を読めば一般NISAとつみたてNISAの違いが丸わかりです。
さらにはこれからファイナンシャルプランナーの試験を受けようか考えている方にもオススメの記事となっています。
一般NISAとつみたてNISAの違いについて
一般NISAとつみたてNISAの違いは以下の点です。
・非課税枠の上限
一般NISAが年間120万円、つみたてNISAが年間40万円
・保有出来る期間
一般NISAが5年間、つみたてNISAが20年間
・購入出来る金融商品
一般NISAのほうが選べる金融商品の数が多い
上記の3つが一般NISAと積み立てNISAの主な違いです。
一般NISAもつみたてNISAも口座開設出来る年齢は満20歳以上となっています。
また、開設できる口座の数も1人につき1口座となっています。
それぞれの投資方法の利点があるので一般NISAとつみたてNISAについて更に深掘りして解説していきますね。
注意ポイント
一般NISAとつみたてNISAの両方の口座を開設することはできません
1年単位ならNISA口座内で一般NISAとつみたてNISAを変更することが可能です。
NISA口座の変更も1年単位で可能となっています。
一般NISAってなんだろう
一般NISAは非課税枠で出来る投資の方法です。
一般NISAは別名、少額投資非課税制度とも呼ばれています。
本来、投資をするのであれば利益が出た分に税金がかかってしまいます。
税率は20.315%と税金として納める割合も多くなっています。
ここで補足!
例えば100万円で投資して200万円になったとしましょう。
200万円のうち投資で使った100万円の部分には税金がかかりませんが、残りの100万円には税金がかかってしまうというわけです。
100万円に対して税金が20.315%かかるので、納める税金額は以下の通りとなります。
100万円×税率20.315%=20万3150円
せっかく投資したのにもかかわらず20万3150円も税金で納めることになってしまっては何だか損した気分にもなってしまいますよね。
利益が出ているので税金を納めるのは当然のことなのですが。
そこで、投資をもっと身近にしやすくしたのがNISAというわけです。
一般NISAは投資をしやすくなった反面、ちょっとした条件付きでもあります。
一般NISAの条件とは?
一般NISAを使って投資を行うには色んな制限があります。
それもそうですよね。
投資して出た利益が課税の対象にはならない非課税なんですから。
以下が一般NISAで投資をする場合の条件です。
対象となる投資方法 | 上場している株式、投資信託など |
非課税になる投資枠(金額) | 毎年、新規で購入する投資金額の合計が120万円を上限としている(使用していない金額の繰り越しは不可) |
保有出来る期間 | 5年間(購入した物を途中で売却することも出来るが、売却した金額の部分での再購入は不可 |
開設できる年齢 | 満20歳以上 |
口座を開設出来る数 | 1人につき、1口座 |
一般NISAで購入出来る金融商品の内容について
一般NISAを始めるには投資するための株や投資信託を選ぶ必要があります。
上場している株式や投資信託の中から購入が可能となっています。
購入可能な金融商品
- 国内の株
- 外国の株
- 株式投資信託
- 上場している投資証券
- 国内の上場投資信託
- 海外の上場投資信託
- 国内の不動産投資
- 海外の不動産投資
- ワラント債(新株予約権付社債)
購入出来ない金融商品
- 上場していない株式
- 貯金
- 債権
- 金・プラチナ
- FX(外国為替証拠金取引)など
一般NISAで購入可能な金融商品は意外にもたくさんあることがわかります。
購入可能な金融商品の詳しい内容については各金融機関で取り扱っている内容が異なるので、口座を開設する予定の金融機関に一度問い合わせてみることをオススメします。
投資枠について
一般NISAで購入した金融商品は非課税の対象となります。
ですが、購入金額にも上限があるので購入する際は注意しましょう。
購入できる上限は毎年120万円を上限としています。
120万円以内なら一般NISAの対象となる金融商品を購入しても非課税の対象となるということです。
注意ポイント
毎年120万円が非課税対象となりますが、翌年に繰り越して利用することは出来ません。
例)1年目に一般NISA枠で100万年分の金融商品を購入し、1年目の一般NISA枠で購入出来る残枠は20万円ありますが、2年目に残枠の20万円は繰り越せないということになります。
保有期間について
一般NISA枠で購入した金融商品は5年の間は非課税の対象となります。
ですが、購入した金融商品を5年間必ず保有しているわけではなくて途中で売却することも可能です。
注意ポイント
20万円売却して新たに20万円分の金融商品を追加購入することは出来ないので注意しましょう。
保有期間を過ぎた金融商品について
一般NISA枠で購入した金融商品は5年後にはどうなってしまうのかと疑問に思う方もいるかと思います。
必ず売却しなくてはいけないのか、それともそのまま保有することが出来るのか・・・
一般NISA枠で購入した金融商品も5年後以降も保有することが出来ます。
ただし、保有期間が過ぎてしまう金融商品は以下の選択肢の中から選ぶこととなります。
・売却する
・翌年の非課税枠に移す
・一般NISA以外の課税口座に移行させる
保有期間が過ぎてしまう金融商品はもちろんそのまま売却することも可能です。
また、一般NISA以外の課税口座に移行することも出来ます。
一番のポイントが翌年の非課税枠にそのまま移行出来るという点です。
もう少し深掘りしていきますね。
翌年の非課税枠に移行するには
一般NISA枠で購入した金融商品は5年目を経過すると売却しなくてはいけないと勘違いされている方も多いのではないかと思います。
保有している金融商品もそのまま翌年の非課税枠のNISA口座に繰り越すことが可能となっています。
しかも上限なしの全額です。
ここで一つ例です!
一般NISA枠の上限一杯である120万円で金融商品を購入して5年後に利益が出て130万円になったとします。
5年経過したときの金融商品の価値は130万円になっています。
翌年の非課税枠にそのまま移行したい場合、一般NISA枠の年間の上限は120万円となっていますが、保有している資産の場合はそのまま繰り越すことが出来ます。
この例の場合ですと、時価130万円の価値がある金融商品を非課税枠に移行できるということです。
ポイント
利益が大きく出ているのであれば、そのまま保有し続けることのほうがお得な場合がある
このように保有期間を過ぎた金融商品に対しても様々な選択肢があるということも忘れてはいけません。
一般NISA口座を開設出来る年齢について
一般NISAが開設できる年齢についてですが、誰もが一般NISA口座を開設出来るわけではありません。
もちろんちゃんとした年齢制限もあります。
一般NISA口座を開設するには満20歳以上でなければならないことに注意して下さい。
注意ポイント
口座を開設しようとする年の1月1日で日本に住んでいて、かつ満20歳以上の方となっています
NISA口座を開設できる数について
NISA口座は満20歳以上で日本に居住していれば開設が可能です。
ですが、複数のNISA口座を開設することは出来ません。
1人1口座のみ開設することが出来ます。
つみたてNISAについて
NISAの中には「つみたてNISA」と呼ばれるNISAの種類があります。
つみたてNISAの条件は以下の通りとなっています。
対象となる投資方法 |
|
非課税になる投資枠(金額) | 毎年、新規で購入する投資金額の合計が40万円を上限としている(使用していない金額の繰り越しは不可) |
保有出来る期間 | 20年間(購入した物を途中で売却することも出来るが、売却した金額の部分での再購入は不可 |
開設できる年齢 | 満20歳以上 |
口座を開設出来る数 | 1人につき、1口座 |
つみたてNISAで購入出来る金融商品について
つみたてNISAの場合は一般NISAと比べて購入出来る金融商品に制限があります。
つみたてNISAの目的としては少額から長期にわたり積み立てや分散投資を投資初心者の方にも利用しやすくすることを目的としています。
つみたてNISAの対象となる金融商品には手数料が低く、配当金も頻繁に支払われないことや、つみたてNISAの目的である長期で分散投資に適している公募株式投資信託と上場株式投資信託のみとなっています。
投資枠・保有期間について
つみたてNISAは文字通り「つみたてて資産を運用していく」ことを目的としています。
そのため年間の投資額の上限が一般NISAよりも低いことが特徴的です。
つみたてNISAの年間の非課税枠の上限は40万円となっています。
一般NISAが年間120万円の非課税枠があることと比べるとだいぶ少額の設定になっていますね。
つみたてNISAの保有期間は最長で20年間となっています。
ただし20年間保有した金融商品については、一般NISAとは違って翌年に繰り越すことは出来ないので注意が必要です。
一般NISA・つみたてNISAどちらがオススメ?
一般NISAもつみたてNISAもお互いに色々な利点があります。
一般NISAに向いてる方は以下のような方です。
- 一般NISAに使える金額が年間で40万円以上ある方
- 株や投資信託を経験している方
- 色々な金融商品の中から自分にあった金融商品を選びたい方
- 長期運用ではなく短期運用していきたい方
つみたてNISAに向いている方は以下のような方です。
- コツコツとお金をつみたてていきたい方
- 投資に興味がある初心者の方
- 長期運用して10年後や20年後の資金にしていきたい方
一般NISAの口座を開設するのであれば、それなりにお金に余裕がある方のほうが向いています。
年間の非課税枠の上限である120万円をフルに使っていったほうが投資する効率もいいですからね。
逆に、つみたてNISAはコツコツと貯金感覚で投資をしていきたい方向けの投資方法とも言えるのではないでしょうか。
一般NISAは年間で120万円が上限で保有期間は5年間となっています。
最大で600万円までが非課税になるということですね。
次につみたてNISAの場合は年間で40万円が上限で保有期間は最長20年間となっています。
最大で800万円までが非課税になります。
あなたに合った投資方法で資産運用をしてみてはいかがでしょうか。
ただし、投資には必ずリスクもあるので注意しながらやってみて下さいね。