
呼吸療法認定士は難しいのかな?
受験資格や申し込み方法について知りたいな
受験費用ってどれくらいかかるんだろう
本記事の内容
- 呼吸療法認定士を取得した方がいい人とは
- 受験資格や申し込み方法について
- 呼吸療法認定士を取得するまでにかかる費用は
- 呼吸療法認定士を取得した、その後
本記事の信頼性
上記の画像にも書いてあるとおり、僕自身も呼吸療法認定士の資格保有者です。
呼吸療法認定士を申し込むまでに申し込み方法や受験概要について調べた内容を本記事を読めば1発で分かるように解説していきたいと思います。
呼吸療法認定士を受けるに当たっての一番の難関は申し込みかと思います。
申し込む際に注意した内容や受験するまでにかかった費用についても詳しく解説しています。
この記事を読めば呼吸療法認定士の受験に関することが丸わかりです。
それでは早速本題にいきましょう。
呼吸療法認定士に向いてる人とは?
この記事を読んでいるということは、少なからず呼吸療法認定士に興味を持っているのではないのでしょうか。
呼吸療法認定士は医療従事者の中でも、人気の認定資格の一つです。
看護師や臨床工学技士、理学療法士など呼吸器疾患に携わっている方が興味を示す傾向があると言えます。
呼吸療法認定士の取得に向いている人は以下の通りです。
- 呼吸器領域に興味がある人
- 急性期病院や集中治療室勤務の看護師
- 人工呼吸器業務がある臨床工学技士
- 呼吸リハビリ療法をしている理学療法士
上記の方は呼吸療法認定士の取得を目指して損はないかと思います。
さらに深く掘り下げていきますね。
呼吸器領域に興味がある人
呼吸器領域に興味があるのであれば、呼吸療法認定士は受けるべきです。
むしろ興味があるうちに受けておいた方がいいです。
興味を持っているということは勉強するモチベーションも上がっています。
何より勉強したことを患者さんに還元出来ますしね。
僕自身、呼吸療法認定士を受験しようと思ったのは勢いで申し込んだ部分があります。
もちろん呼吸器には興味があったのも事実です。
結果的には勢いで申し込んだおかげで、さらに呼吸器の分野が好きになれました。

急性期病院や集中治療室勤務の看護師
急性期病院や集中治療室勤務だと患者さんの中には呼吸器疾患や人工呼吸器管理の方がいます。
そのような時に呼吸療法認定士の方がいると心強いです。
また、看護ケアに呼吸療法認定士で勉強した知識を活かすことも出来ます。
資格取得をしたことで急変対応も落ち着いて出来るようになるかもしれません。
人工呼吸器業務がある臨床工学技士
人工呼吸器業務がある臨床工学技士も呼吸療法認定士の資格取得を勧めます。
呼吸療法認定士の勉強内容は人工呼吸器を付けるまでの背景である、採血データの見方や疾患についての内容が多い印象でした。
機械越しに患者さんに関わることが多い臨床工学技士だからこそ、人工呼吸器業務に関わっているのであれば取得すべきだと思います。
呼吸療法認定士のテキストが手元に届いて内容を確認した時に、人工呼吸器の分野が少なくてビックリした記憶があります。
呼吸療法認定士と名前が付くくらいなので、人工呼吸器の分野が多いと勘違いしていました。
呼吸療法認定士を取得したことで呼吸器の知識が増えたことは言うまでもありません。

呼吸リハビリ療法をしている理学療法士
呼吸療法認定士は理学療法士の方にも人気の認定資格の一つです。
呼吸リハビリに興味があるのであれば取得を目指した方がいいかと思います。
呼吸器疾患で呼吸リハビリをしている患者さんはもちろん、人工呼吸器を装着した状態で呼吸リハビリをするケースもあります。
そういった場合でも人工呼吸器のグラフィック波形や数値を読み取れたりするのは大きな強みになるのではないでしょうか。
呼吸療法認定士に不向きな人とは
呼吸器に興味がない方は資格取得はすべきではないです。
むしろ興味のある分野の認定資格に向けて勉強していくのがいいでしょう。
また、「一生、呼吸器系には関わっていかない!」と断言できる方も呼吸療法認定士の資格取得は不向きだと思います。
受験資格や申し込み方法について
呼吸療法認定士は「受けたくなったから申し込む」といったような突発的に受験出来る資格ではないことをご存知でしょうか。
さらには講習会も定員人数があることも知っていますか?
受験資格について
受験するに当たって、呼吸器分野で勤務している必要があります。
受験に必要な実務経験年数は以下の通りです。
看護師・臨床工学技士・理学療法士・作業療法士
- 実務経験年数 2年以上
准看護師
- 実務経験年数 3年以上
さらには、認定委員会が認めている学会や講習会などの出席で12.5点以上が必要になってきます。
講習会の内容については下記をご覧下さい。
講習会の申し込み方法について
申し込み方法というよりは申し込みに通りやすいコツといったほうが正しいのかもしれません。
呼吸療法認定士は医療職の認定資格の中でもかなりの人気がある資格です。
そのため、講習会に申し込んでも定員に達していて講習が受けられない人も中にはいます。
せっかく受けようと思っているのであれば、講習会の申し込みも1発で済ませてしまいたいですよね。
以下は僕が申し込みをする時に注意したことです。
申し込み書類に関しては郵便局の特定記録で郵送しなければなりませんでした。
郵便局の特定記録の場合、時間がしっかりと記録されています。
講習会の申し込みは全国一斉に郵便局の特定記録を受けた先着順になっています。
もちろん書類に不備がないことが条件です。
僕の時は朝の8時に受け付け開始でしたので、最寄りの本局の郵便局に20分前くらいに行き入り口で並んでいました。
本局でないと8時に空いている郵便局が周りになかったためです。
それでも同じように呼吸療法認定士の申し込みをしようとしている方が数人いたのが現状です。
ですので、講習会に申し込む時は申し込み時間の30分前くらいから並んで待っているくらいの気持ちが大事になってきます。
噂によると呼吸療法認定士の申し込みは10分足らずで定員に達してしまう。なんて情報もあるくらいです。
ポイント
- 講習会申し込み受付の書類は必ず、申し込み開始日時の当日に発送すること
- 申し込み開始時間前に並ぶくらいの覚悟で申し込むこと
呼吸療法認定士を取得するまでにかかる費用は?
呼吸療法認定士の試験を受けるまでには以下の費用がかかります。
- 受験資格に必要な12.5点以上のセミナーの参加費
- 講習会に参加するための費用
- 試験に受けるための費用
上記の3つが主な出費となるでしょう。
受験資格に必要な12.5点以上のセミナーの参加費
申し込みの時に12.5点以上のセミナーを受講した証明の添付が必要になります。
セミナーの種類にもよりますが、5000~10000円くらいの参加費がかかります。
講習会に参加するための費用
講習会を受けるために受講料が必要となります。
受講料が20000円です。
僕が講習会を受講したときは講習会場に行きました。
そのため、受講費の他に交通費や宿泊費が別途必要でした。
ですが、社会情勢の変動により呼吸療法認定士もeラーニングでの受講となっています。
この先、どのように変更になるかは分かりませんが現時点では受講料の20000円がかかるということになります。
試験を受けるための費用
試験料は10000円です。
試験の場合は試験会場に行くので、遠方の場合だと交通費や宿泊費が加算されます。
僕は北海道在住ですが、前日泊して交通費と宿泊費で35000円ほど試験料とは別にかかりました。
試験に合格後の登録手数料
試験に合格しても呼吸療法認定士の認定資格を受け取ることは出来ません。
合格通知に同封してある、書類を記載して登録手数料の支払いが必要になります。
認定登録手数料に3000円かかります。
上記の費用をまとめると
最低でも38000円程度はかかります。
セミナーの受講費の値段の変更や講習会が会場受講のみとなってしまった場合だと、さらに費用もかかるので50000円以上になる方も出てくるかと思われます。
呼吸療法認定士を取得した、その後について
呼吸療法認定士を取得したからといって、そのまま何もせず認定資格を維持できるわけではありません。
5年に一度、認定資格の更新があります。
呼吸療法認定士認定委員会が定める講習会で5年間に50点以上の取得が必要となります。
もちろん講習会やセミナーの参加費もかかってきます。
セミナー内容によっては10000円以上の場合も多くあります。
また、更新料として3500円が必要となります。
まとめ
呼吸器に興味があったり、急性期病院に勤めている看護師・人工呼吸器の業務がある臨床工学技士・呼吸リハビリをしている理学療法士には呼吸療法認定士はオススメの認定資格と言えるでしょう。
呼吸療法認定士を受験するなら、少なくても1年前くらいからリサーチしておく必要があります。
申し込み時に必要な点数12.5点も必要になるので、呼吸療法認定士に興味があるのなら、各都道府県で開催してあるセミナーをチェックしておくといいでしょう。
また、受験すると決めているのなら早めに勉強しておいても損はありません。
僕は呼吸療法認定士の青本とアステッキ社の参考書を使って勉強していました。
呼吸療法認定士の青本は問題量が多いのに対して、アステッキ社の参考書は解説がメインで分かりやすかったです。
これから呼吸療法認定士の受験を考えている方や呼吸器に興味がある方は手元にあっていい一冊と言えます。
認定資格の勉強方法についてはコチラの記事も参考にしてみて下さいね。
僕が実際に認定資格の受験のために勉強していた勉強スケジュールの一例を載せています。
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ヤバイ!勉強していない!試験まで残り1ヶ月、効率的な勉強方法とは?
今回は呼吸療法認定士の取得について大まかな解説をしていきました。
これから呼吸療法認定士を受けようか迷っているのであれば、スキルアップも考えて受験してみてはいかがでしょうか。